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【日時】2011.9/7(木) 10:30~16:30
【場所】尚美学園大学・パフォーミングシアター 【芝居】川越高校「ポンコツ車と5人の紳士」作・別役実 阿部先生の直しはエネルギーを生徒に充分与えられるものがあります。 いろんな細かい直しポイントも頭に入っています。 しかし、阿部先生の人の良さも手伝ってか、それらを有機的に繋げて、生徒のベースを上げ、結果、観客に強引に入れてしまうダイナミズムを手に入れてないような気がします。 ある種の強引さ、したたかさです。 でも、もう一歩ッスね。 基礎連に時間が取られたので、午前中2時間、午後2時間半の治療になった。 ▼① 午前中は、ひたすら「リラックス」で、頭からカラダへの転換を計った。 「頭」からくる無駄な動きが無くなって、必然的な動き自然なセリフが少しずつ出てきた。 しかし、大きさがない。観客にこぼれてくるエネルギーが無い。 ▼② 午後は、そこを補正するために、2音目、2フレーズたて、を中心に「セリフ立て」をする。 男子生徒の中に入って、自信のカラダを使って、グイグイエネルギーを注入しながら、結果的にはセリフをたたせるべくテンションを上げた。 ▼③ 結局①リラックスと③エネルギーは、見かけは相反する要素。しかし自分を離れて相手を大事に反応するカラダを獲得すると、もう、ぜんせん相反していないのだ。 「相手に向かうエネルギーを一杯秘めた、とぼけたセリフ」 「リラックスして一杯驚く」(全力リラックス) これが川越高校の今の治療薬だと思う。 ------▼川越高校演劇部の皆さんの【感想】は、プログ「演劇のお医者さん・若林医院」(←「お気に入りブログ」にリンク)にアップしてあります。 ■■【感想】川越高校演劇部顧問・阿部 若林先生、今日はありがとうございました。 いや~、まだまだですね>自分。 ▼文化祭公演が終わって、曲がりなりにも通せるようになったので、無理を言って急遽診療を受けさせていただきました。SHOWの皆さんの稽古場を図々しくも終日占領して(しかも仮のセットまで組んでいただいて)、大黒幕と黒パネルと照明の中で若林院長に直していただけるという贅沢な一日でした。 ▼最近、自分では何となく、「近頃何か掴んできた気がする」とか自惚れていたんですが、いやもう、己の甘さ未熟さ至らなさを思い知った一日でした。 ▼最初、私が直す様子を5分くらい眺めていた若林先生は、たちどころに川高の芝居の欠点を見抜いてしまわれました。2フレを立てていないので台詞が落ちること、芝居の中心がなくて繋がっていないこと、しっかりとトボケて大きく外に驚いていないこと、そして何よりもまず、キャストが何か喋る都度、必ずフラフラと動く点を指摘されました。おそらくそれは役柄の関係よりも先に頭で台詞を喋っているから。その為肉体が緊張してしまい、互いの関係を描く段階に達していないのです。 ▼そこでまず最初のカンフルは、「リラックスした身体のベース作り」でした。頭から入りがちな川越高校の生徒たちに、若林先生は酔っぱらいや起き抜けの眠気で朦朧とした状態を例に引いて、それはそれは懇切丁寧に、一人一人の緊張を解いてゆかれました。するとどうでしょう、あれだけフラフラしていたのが、見事にピタリと動かなくなるではありませんか。オマケに、呼吸一つ変えるだけで云えてなかった台詞が聞き取りやすくなったり、もう癪に障るやら悔しいやら。 ▼午後は時間が少なく、文化祭明けで生徒がガス欠状態だったこともあり、数多くの治療が矢継ぎ早に施されました。もう「集中治療」と云ってもいい位。 「2フレを立てる落ちない台詞」、 「台詞による喧嘩」、 「響く発声」、 「必ず驚いて台詞を云う」、 「しっかりとトボケる」、 「驚いたときのストップ」、 「適当に流さない演技」、 「身体を捻って外にエネルギーを向ける」等々…。 それらを一粒ずつ、細かく丁寧に、しかし徹底的に潰していく内に、見る見る線が繋がって、芝居の中心が自然と浮かび上がってくるのです。最後の通しの辺りでは、アノ少しも面白くなかった演技が、まるでプロの劇団みたいな迫力を持って立ち上がって来るではありませんか。自分の教えている生徒であることを忘れて、思わず見入ってしまいました。 ▼最後に院長先生から、「午前のリラックスと午後のテンションを一つにまとめた上で、本番に向けて上げていけ」と処方箋を戴きました。 今日のキーワードは「全力でリラックスする」という事でしょうか。 ▼最後に、お忙しいところ、精力的に診ていただいた若林先生に篤く御礼申し上げます。また、貴重なお時間と練習場所を快く提供してくださった劇団SHOWの皆さん、本当にありがとうございました。 今日の集中治療を秋大に向けて、最大限活かして行く所存です。
by tetsubin3
| 2011-09-08 09:43
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