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by tetsubin3
| 2016-02-12 14:59
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by tetsubin3
| 2016-01-07 11:40
川越高校演劇部の生徒さんの感想は、ブログ「若林医院」の方にアップしてあります。
【日時】2015.10/31(土) 【場所】川越高校・生物講義室 【芝居】宮崎駿/原作 阿部哲也/脚色 「最貧前線」 【参加者】 阿部哲也(川越) 浅井紀子(川口総合) 佐竹純一(正智深谷) 茂木美好(浦和南) 浅田孝紀(東京学芸大) 小宮正三(所沢北) 田窪誠郎(所沢西) 久々の若トラ医院。(若林医院とトラアナとの合体です) 私としては、春のやまんねOpenで「本番での役者のエネルギーの出し方」を身をもって確認したあとで、本日の「本番を前にしたオーバーホールのやり方」と繋がっていくつもりでした。 しかし始めて見ると、「芝居の線を太くする方法」の方が効き目があることがわかりました。 義経が米粒を一粒一粒つぶして糊をつくった逸話のように(どんな逸話だ!)、一つ一つの台詞や行動をしっかり真面目に作り直す作業。 これはもともちと演出の王道で、演出力の集約なんだと思います。 急がば回れだ! ■■【感想】 ▼ 茂木美好(浦和南) 久々のトラアナ。しかもサマフェスですっかりファンになった川越高校今年のお芝居の往診見学。ワクワクしながら川高到着。 まだ若林先生はいらしてなくて、阿部先生の直しの最中。サマフェスからさらに練習を積み、キャストもしっかり役を自分のものにしてきた(ように私には見えた)。これにさらにどんな直しを加えていけばよいのだろう?考えてみたけど、これってものが思いつかない。阿部先生も同じなのか、細かいダメ出しはなく、さらっと流してる感じ。 そこに若林先生到着。午前中の三時間弱でみるみる役者さんたちの演技にエネルギーが。おっしゃっていることはいつもと同じ。そんな新しいことを言ってるわけではないし、阿部先生だって日々言い続けていることなのではないかなと思う。それなのに、何が違うのだろう? やまんねおーぷんでの阿部先生の演技を見れば、阿部先生がエネルギーの出し方をご存知ないわけではないことは明らか。凄い存在感とエネルギーを出しまくっていた。要は出させ方の問題なんだろうか。 若林先生いわく「簡単なことなんだけどね」私は心の中で呟く、「簡単じゃありません」と(笑)。ただ若林先生の直しを見ている限り、確かに簡単に見える。私には難しいだけで、先生は簡単にやってる感じ。 一度形になったものをバラバラにしてもう一度組み立て直す、これは私の最も苦手とするところ。要は勇気がないから一度形になったものにしがみついてしまうのだろう。あとバラバラにしたあとまとまっていくその道筋をきちんと見通せない、想像力のなさが問題なのか? ゴールの遠さに意気消沈しつつも、浦和南の芝居も形にはなってきているという若林先生のお言葉を励みに、エネルギーをお客に落とす、ということを目標に頑張っていこうと思う。 本番直前の「上げ」がどのようになされるか、興味津々で伺いました。 サマフェスで観て(←私はサマフェス実行委員)、正直なところ、台本はとても面白いと思いながら、役者の持つエネルギーにイマイチ、イマニ、イマサンくらいのものを感じていました。 最初に生物講義室に入ったときにやっていた場面の役者さんたちのやり取りが、まさにそれを象徴していました。 ところが、若林先生の治療が始まると、みるみるうちに良くなっていきます。こうなればいいのだな、というのを、いつもながら感じました。 そしてその後、阿部先生の直しに入りました。その感想をあとで求められた時、自分でしゃべっててよくわからないことを口走ってしまったのですが、言いたかったことを改めて考え直すと、つまり「若林先生の直しを見る前に、阿部先生の演出付けを先に見た方が、双方の直しが際立ったと思う。」ということです。阿部先生の直しも若林先生の午前中の直しの流れに沿って行われ、「差をつける」という「簡単」(?)な原則が、お二方とも似たような感じに見えたのです。そして、そう見えてしまったのは、私の感受性の弱さゆえだと思い、反省しました。 もちろん、部員にとって良い方向での直しでなければかわいそうですので、順序としてはこれで良かったのだと思います。 今回の若林医院の成果を思う存分応用して、中央大会では大暴れしてほしいと思います。阿部先生、川越高校の皆さん、頑張ってください。必ず観に行きますので。 ▼ 佐竹純一(正智深谷) 久しぶりの若林医院の見学で週末の疲れもふっとび楽しく生徒とともに見学させていただきました。 処方内容は、オドロキ、トボケ、放物線の三本の矢…三大原則でした セリフについて、どんなオドロキか、誰に対してのものか、何をお客にわからせないといけないか…を瞬時に判断しつつ、セリフ立てを甘くしない。この処方が行われていました セリフ立ては2フレーズ以降と、カマボコといわれる、後半フレーズの名詞の2音め…放物線の頂点から一気に落としていくこと(A)が指導の中心でした するとどうでしょう、場面が見えてくる、セリフが自然と聞こえてくる…関係がわかりやすく、緊密な展開となり、思わず見いってしまう仕上がりとなりました 先日うちの部員に同じような指導をしました。部員も「指導されていることは同じですね」とわかったようです 部員全員が同じ「原則」を持って芝居を作ることはとても大切なことと思います。 いま新しい芝居を作っていますが、また芝居が仕上がったらご指導いただきたいと思います! ▼ 田窪誠郎(所沢西) 長時間の稽古お疲れさまでした。 見学させていただいたのは最後の3時間ほどだったので、部員たちはかなり疲れていたかもしれません。 それでも若林先生と阿部先生の指導で、平板だった会話が立ち上がり、その勢いで役者が動けるようになっていくのは毎度のことながら見ていてわくわくします。 自分も早くこういう風に指導したいと思わせられました。 思い返せば、トラアナでの稽古はセリフの立て方が中心で、所作との連動を考えるところまでは(ひねりとかデッサンとかはありましたが)行っていなかったのが心残りでした。 今回の稽古で役者の動かし方も少し学ぶことができたので、 今後に生かしていきたいと思います。 あと2週間ほどで本番ですが、海の匂いや硝煙の匂い,男たちの汗のにおいまでも感じられるような迫力ある舞台に仕上がることを期待しています。 まず、県大会前の大事な稽古を公開して下さった阿部先生に心から御礼を申し上げます。 本当にありがとうございました。 本番が近づくと、アレもコレも良くしたいと思うのですが、シンプルに、基本のオドロキを徹底することがかえって効果的なのかなと思いました。 オドロキー集中ー左脳から右脳になるーエネルギーが出るー芝居が深まる という方程式を成立させることで、体のクセも消えて、放物線もできると思いました。 誰が何にオドロクかということを探究していこうと思いました。 あと、顧問の力を上げることが医院のねらいですが、顧問と生徒、一体で高まったらとてもいいなと思いました。顧問が頑張っても生徒の意識が「自分はこのシーン出てないから」「脇役だから」「スタッフだから」と、先生任せになってしまうと、もったいないものになってしまうのではと考えました。 若林先生が、男子高ならではのクダラナイ(良い意味で)いじり方で生徒さんの緊張をほぐしていたのもとても面白かったです。 一日があっという間の充実した時間でした。 川越高校の舞台を楽しみにしています。全国めざして頑張ってください。応援しています ▼ 阿部哲也(川越) ホンの数分間のシーンでしたが、若林先生との比較もしていただきながらじっくり勉強させていただきました。 さんざん繰り返している内に慣れが生じてついスルーしてしまう部分にこそ、大事なポイントが山ほど含まれていることを思い知らされました。同時にポイントを絞った稽古が重要であることも。あれもこれもいっぺんにやろうとしても直らないし、むしろ効率も悪くなる。1つのポイントだけに狙いを絞ることで、結果的に役者も早く育つし、関係性のエネルギーも引き出すことができる。 「オーバーホール」することがいかに大切であるかがよくわかりました。 残りの10日間、生徒も顧問も目一杯トボケながら、ひたすら外に集中(=気づき)を入れて、線を断ち切らないよう、むしろ太くつなぎ直す稽古を重ねたいと思います。 本当に貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございます。 #
by tetsubin3
| 2015-11-05 21:07
やまんねOpen5 本番 無事終わりました。
【日時】2015.6/20(土)21(日) 【場所】天シアター・やまんね 【参加者】 阿部哲也(川越) 佐竹純一(正智深谷) 茂木美好(浦和南) 林直子(進修館) 山口寛子(浦和北) 浅田孝紀(東京学芸大) 小宮正三(所沢北) 田窪誠郎(所沢西) 田村安弘(浦和北) 小池豊(秩父農工) 【芝居】コイケユタカ/作「バラ色ピンク」 本番終わりました。いやあ~、ほんと、お疲れ様でした。 皆さんほんと頑張ったと思います。 今回は、芝居を成立させるための「育て」というより、本番でしか獲得できない役者生理に特化して、特に本番前は「手前渦」と「無意識力」を要求させてもらいました。 意識的なものはどこまで演っても面白くない。「事件」にならない。 もともと教師集団としてのトラアナは、意識的な(左脳的な)力の排除が当面の狙いで、そのための過剰な「驚き」の継続と、そのための本番前の追い込みでした。 計算としての意識を背中に(?)残しつつも、虚構の中で途切らすことなく生ききる時間の体験。この役者生理体験は確実に人間を変えます。これが狙いでした。 逃げたり、ごまかしたり、守ったりしてると逃げていってしまう体験なので、ここからはゴマカシはききません。自分を守っている分だけ、真実から遠ざかります。 みんな頑張りました。 確実に一つの山を越して、トラアナとしてはやっとここまできたなあっ、て、感じです。 練習時間の限られてるOpenでここまで出来れば、とりあえず拍手です。 一度、反省会を兼ねた飲み会、やりたいッスね。 ■■【感想】 ▼ 阿部哲也(川越) <20日本番の感想> 本番直前の直しで、とにかく「芝居を壊し」てエネルギー出しをしていただきました。汗ばむほどエネルギー出てきた感じ←今まで、如何にサボっていたかということです。 本番では、林先生の弾けっぷりと、佐竹先生の「暴れる君」が観客を掴んでいたのがわかりました(特に林先生の開眼ぶりは特筆ものだったと思います)。 自分は、あれだけエネルギー出しをしていただいたにも関わらず、やはり楽な手段に逃げてしまったきらいがありました。 最後の本番では、ひたすら「アレツ?」の連続で、何も考えずに暴れようと思います。 <20日本番の感想> 本番前のリハーサルでは「芝居なんかどうでもいい」「床の上じゃなく、(役者の間の)空間にエネルギー」「全部壊して」と直前の直しが入りました。それを受けて、佐竹先生は2mくらい飛び跳ねるし、茂木先生は弾けまくるしで、いやもう、笑いをこらえつつの本番となりました。ラストの仕掛けも綺麗に決まりました。 歳くって回転が遅くなった自分の脳みそでは計算する間もなく台詞が飛び交っていた気がします。汗をかきつつ気がついたら本番が終わっていました。「アレッ?」で「外に驚」いていたのかいなかったのか。夢中になっていたので自分ではどうもよくわかりません(苦笑)。 ただ、ようやく「芝居のエネルギー」が出てきたのかな、というのは感じられました。おそらく、ここからが本当の演出を入れていく段階なのだと思います。ここから直していければ、ぐんと良くなる気がします。残念ながらその段階までで本番が終わってしまいましたが。 秩父農工科学高校の生徒の皆さんをはじめ、やまんね公演を支えてくださったスタッフの皆さんにお礼を申し上げます。 おかげさまで、大変気持ちよく楽しませていただきました。すてきな劇空間をありがとうございます。 ▼ 山口寛子(浦和北) やまんねお~ぷん。楽しかったです。昨日の林先生のバージョンは、林先生のこわれっぷりが最高だったらしく、観られずに残念でした!日曜バージョンを観ての感想を。 リハーサルと本番を観ました。特にリハーサルの通し最高でした。(本番は自分がドキドキしてしまった!リハーサルはリラックスして見られたので。) 今日、舞台が初めて公園に見え、公園で馬鹿みたいに子供のように遊んでいる同世代の大人3人に本気で感動しました。真剣に遊ぶってこんなに魅力的なのか。大人の芝居なのに、良い意味で小学生のような、淀みのない、てっちゃんとユリちゃんの言い合いも、純ちゃんのとめる感じも楽しそうで、前半部分は特に自然な、自分も入りたい!と思う芝居でした。芝居の線が太く繋がっていたのではないかと思います。 あれからほとんど練習をしていないのに、すごいなぁと思いました。特に、最初の佐竹先生の動きがとても自然で心地よかった。阿部先生の反応や台詞の入れかたは凄く勉強になります。茂木先生の甘えの場面は大人の色気があって素敵だと思います。ビビさんの笑いにも感動しました。 今回のトラアナでは、自分が役者として本番をやった事が最も大きい事ですが、大先輩の方々と、芝居についてマジで語り、悩み、若林先生の言っていたことを分析し、そういった事も、自分にとって、とても勉強となり、面白さにつながったと思います。 本当にありがとうございました。 ▼ 茂木美好(浦和南) やまんねお~ぷん、いろいろな方々にお世話になりました! どんな出来でも何かしら誉めるところみつけて声かけてくれた天末線や他の団体の皆様。若林先生の一言一言に翻弄される私の心の癒しとなりました。 最後のバラ色風呂敷バシャッが成功したのも秩父農工演劇部の皆様のお陰です。 ありがとうございました! トリプルキャストで進めた今回の芝居練習、演出修行としては手応えを感じました。自分も馴染んだ台詞について、若林先生の演出で林先生や山口先生が変わっていくのを見て、より具体的に役者へのアプローチの仕方を学ぶことができたように思いましたし、演出として譲れないところと個々の役者の個性を活かすところについても、具体的な指導の中で少しはわかりかけたような気もします。 ただ役者としてはダメダメだった印象しかないです。こじんまりとまとめて安心したい私としては、芝居を壊すことで次の段階が見えてくるという若林先生のお話は、頭では理解できてもなかなか気持ちがついていかない。その結果たくさん失敗してしまったその失敗が、先につながる失敗だったのか、ただの失敗でしかなかったのか、謎のままでした。そんな壊れたわけでもない、というところでただの失敗って説が濃厚ですけど。ここ2週間の淳ちゃんの変貌ぶりに私が上手く合わせきれなかったのでしょう。こじんまりにまとめる方向で臨んでいたらやりようはあったとは思います。いくらでも器用に合わせられたのではないかと。 でもこじんまりに安住するくらいなら、トラアナやってる意味もないのは理解できるし、だったら「壊れようとすることイコール失敗になってしまう」のではなく、是が非でも次につなげていくようにしなければならないのでしょう。 打ち上げの席で「で、来年はやるの、やりたくないの、出るの、出ないの」と聞かれ「出たい!」と即答している自分にはちょっとびっくりしました。「つらい」のなんのと言ってもやっばり楽しかったんだろうということもありますし、出来ない自分が思いの外に「悔しかった」んだとも思います。出番終わって外に出て「悔しい悔しい」しか口から出てこない、高校生よりもボキャブラリーない駄々っ子のような自分にあきれもしました。が、そんな自分も含めこういう経験もたまにはいいかも、と思えることではありました。 次はもっとリラックスして壊れたいと思います。 浦和南の次の芝居にも今回の経験を活かしていきます! ▼ 佐竹純一(正智深谷) 「やまんねおーぷん」に参加させていただき、ありがとうございました。 「バラ色ピンク」の2日間の本番が終わりました。 <1日目> 土曜日の午前中の最終調整の時間に、若林先生による、「本番前の上げ練」を体験したことで、そこからわたしの演技が本番モードに切り替わりました。 永遠の課題である「右脳を一番手としたオドロキを持った生き生きとした演技」に切り替えることが出来たのではないか…?ということです。 若林先生のリハーサル時の一言で、自分でも驚くくらい、スッと演技のベースを切り替えることが出来ました。 本番前の木曜日に学校に残って一人自主練をやり、セリフの言い方や、演技の仕方を整理したことや、金曜日に林先生と自主練をしたことなどが大きかったようです。種々の不安が解消され、それがリラックスを生む要因となった…と分析しています。 今回の自分の課題として ・リラックス ・オドロキ ・セリフ入れ ・うんと上、下のキーを使ったセリフ出し などがありました。中でも最大の課題が、「リラックスを手に入れた演技」でした。リラックスがないと、放物線もオドロキも、相手にセリフを入れることも出来ないと気づき、リラックスの必要性・重要性を感じ始めていました。ですので、その役になりきり、登場から退場までを、リラックスと勢いを持って演じるため、まずは自主練で自分の演技プランをまとめ直しました。その結果、自信を持って演技することが出来、リラックスも手に入れることが出来たのだと思います。 <2日目> 2日めは、若林先生の指示通り、さらに思いきって狂っていきました。 日曜日の最終調整の時間は、次に正智深谷演劇部の生徒が待機する中でのリハーサルとなりましたが、無理なく(?)狂うことが出来ました。演技していて自分の演技が客席に伝わっている感があり、それがとても心地よかったです。 演技後は爽快感だけが残りました。ただただ、嬉しかったです。 日曜日の本番はお客さんの反応が土曜日に比べて、かたいように感じたので、本番の出待ちの時、演技方針を調整しました。 焦らず落ち着いて、冷静に、茂木先生との演技を紡いでいくことに専心しました。過剰な頑張りや声はりは空回りに終わることがわかっていたので、とにかく「オドロキ」を持って「芝居の線」を紡ぐことに集中しました。 しかし、かと言ってもちろん小さくまとまることは考えず、思い切り演じ狂わせていただきました。 2メートルジャンプする、あの場面では、客席から小さく「…疲れた(本当に疲れたね)」とお客様から声が出ました。 また、「てっちゃん、死んでるんだよ」と言った直後、客席から「…!(はっ!)」という声もあがりました。 最後「さよなら」と言って、すぐ音響がかかるところも気持ち良くとても嬉しくやりきった本番になりました。 これまでに若林先生に習ったことがつながり出し、今回はとても充実して稽古、本番をすることが出来ました。 これまで頑張って来て本当に良かったと思いました。 しかし一方で、正智深谷の部員たちには、まだまだそのやり方をじゅうぶん教えたとは言えません。むしろここからが大事だと考えています。 若林先生、劇団天末線の皆さん、参加者の皆さん、茂木先生、林先生、山口先生、阿部先生、そして作者の小池先生、ありがとうございました。 お世話になりました。 また頑張りたいと思います。 ▼ 林直子(進修館) 20日(土)本番は、もう何も考えず、無心でやろうと思いました。最終調整の折に、若林先生に「なぞっている」と言われ、自分でもそれがわかりました。なので、気持ちを切らすことなく集中しようと思いました。・・かなり、集中できていたと思います。思い切りやることだけを考えました。 5月からの練習では、できないことばかりでたいへんでした。「おどろき」「とぼけ」「せりふの差」「手前うず」・・どれも頭で考えてなぞってしまって、自然にやれるレベルまでは到底届かない感じでした。ですが、毎回の練習には充実感もあり、みなさんと一緒に練習をできたことが何より貴重な体験でした。感謝でいっぱいです。もちろん、若林先生には・・辛抱強くご指導していただき、ありがとうございました! ▼ 浅田孝紀(東京学芸大) 今回は、練習の1回目と、農工お~ぷんの2日目、やまんねOpenの2日目の、3回しか見られませんでしたので、正直ほとんどお客さん目線になってしまうのですが、それなりに書かせていただきます。 <第1部 ビデオによるダメ出し> 練習の1回目。ここではまず、各校の最近の公演ビデオを元にダメ出しをするという企画があって、これはありがたいものでした。特に自分の学校は、地区大会と都大会の両方を比べていただくことができましたが、自分でもあのように切り取って比べることはしていなかったので、大変有益でした。 都大会の方が、「俄然良くなっている! 何を指導したの?」と聞かれて、その時は大した答えができなかったのですが、実際、やったことは大したものではありません。平日はほとんど会議でしたので、地区大会のビデオを見てダメだと思うところを練習しろ、という程度の指示でした。僕は主にファンダーン夫妻とペーターの言動を直したでしょうか。そして、地区大会後半やら中間試験やらあって、休日も何日できたのか覚えていません。ただ、地区大会は奥行きの方が間口より深いのですが、都大会はその逆。これに合わせて動きも道具の配置も変えていたのですが、その結果、見え方が全く違いました。横長の方が生徒も動きやすかったと思います。いわゆる「空気の通り道」がお客さんによく見えるようになっていたのが、良かったのかも知れません。 あとは本番前の、私なりの「上げ」が、東京芸術劇場の稽古場ではいろいろできました。特に効果があるのが、①各自の言いにくい台詞を、丸めたタオルなどを投げながら(放物線を作りながら)何度か言ってみる。 ②ふざけ通しを30分くらいやる(1本全部は飽きるので、20~30分にしています)。 ③楽屋では円陣を組んで一人一言を言うのですが、その時には「頑張ります!」の類は禁句にし、私も「もうどうでもいい。いい加減にやって。台詞なんて間違えてもお客さんにはわからないから。」などと言う。 結局これらは全部「リラックス」のためのもので、若林先生から学んだこと、筑坂時代に学んだこと、こちらの地区の他校がやっていることを、いろいろ混ぜ合わせたものです。劇場によってはできないのですが、ここ2~3年は時々やっています。リラックスして外へ気を向けることがいかに大切かを、私もトラアナでだんだん会得してきました。 <第2部 コント(?)「バラ色ピンク」> コイケ先生のこの台本は、コントというより、もはやホラー系に近い短編劇でしたね。あの終わり方が、コイケ先生らしくて好きでした。こちらには、「自分も出てみたいなぁ」というのが半分、「スケジュール的に不可能だよなぁ」というのが半分で、週末にいろんな仕事が入ってしまうのがうらめしかったです。まぁ、その中には演劇部のこちらの地区や都の連盟の仕事もあったのでやむを得ないのですが、皆さんは休日出勤の後でも川越高校に集まるなどして頑張っていたのですよね。頭が下がります。 最初に見たのが小池先生による大きな動きのデッサンでした。実に手際よく指示を出して、その後は用事で出られてしまいましたが、そこが的確だったから、その後の細かい演出が効いてきたのだと思います。あの時点で、たしか茂木先生は台詞が全部入っていましたよね。立派だと思いま 阿部先生と佐竹先生は、去年と似たような芝居だったせいか、もはやキャラが出来上がっていて、円熟味すら感じました。特に佐竹先生は、去年の農工お~ぷんとやまんねOpenでは段違いの突き抜け方だったのですが、その突き抜けた状態が今年の農工お~ぷんでかなり感じられました。阿部先生も、もはや安定の演技ですね。体が硬くなったあと、動かされるところの演技などは、本当に固まっているのではないかと思うくらいでした。そして山口先生の思いきりの良さに感心した農工お~ぷんに続き、茂木先生の突き抜けた、いやブチ抜けた演技には、度肝を抜かれました。特に最後の「しゃべれよバカ野郎-!」は、後ろ向きでもきっちり客席に落ちてきました。若林先生は、「今日、上げた。」とおっしゃっていましたが、女性陣が毎回違うので、やまんねでの当日の「上げ」は、主に女性陣対象だったのではないかと想像しています。逆に言えば、男性陣は農工とやまんねで、そう大きく違っては見えませんでしたが、それは去年の変わり方がスゴかったので、その印象が強くて「違っては見えなかった」のかも知れません。それこそ、農工とやまんねをビデオで比較してみたいです。 左脳芝居からは、皆さんかなり脱出したのではないでしょうか? うらやましいです。お疲れ様でした! ▼ 田窪誠郎(所沢西) やまんねopenお疲れさまでした。6/20「林先生バージョン」の感想です。 冒頭の淳ちゃんのキョロキョロぶりは本当に自然で、「あれ、きっかけミスでいきなり始まっちゃったのかな」と思わされるくらいでした。ユリちゃんとの掛け合いもとてもスムーズで、これまで積み重ねてきたトラアナの経験が存分に生かされていると思いました。 しかし後半(3日後)に入ると、淡々とした雰囲気は姿を消し、各登場人物の狂気がむき出しになってきます。「教員の左脳劇をぶちこわす」という若林先生の今回の狙いもそこにあったのだと思います。結果として「言われたとおり左脳劇を必死になってぶちこわそうとしている教員たちの努力」は痛いほど感じられました。しかし自分がこの劇を演出するとしたら、こんな風にはやれない、というのが正直な感想です。 出演された各先生の感想を読んでいると、劇団トラアナの追求する理想は、《芝居を作る》から《芝居を壊す》へ移行したようです。もはやそこは誰もが実践可能なマニュアル創造の場ではなく、「虎の穴」の名にふさわしく感性と感性がぶつかり合う真剣勝負の場となっていくのでしょう。その進化に目を見張りつつ、かつて尚美学園の稽古場で「南の風だよ」に四苦八苦し、「あれっ」「あれっ」と右往左往していた数年前をなぜかとても懐かしく思い出したりしながら、十数分の世界を堪能しました。 皆様お疲れさまでした。 ▼ 小宮正三(所沢北) 今回のトラアナ・やまんね公演では、4/29スタート、5/30やまんね稽古、6/21やまんね本番2日目に参加させてもらいました。図らずも、本番に向けての2か月の、始めと中間点とゴールに立ち会ったことになります。 阿部、茂木、佐竹の各先生は昨年に続きフル参加、山口、林両先生は茂木先生とトリプルキャストを組んで今回本格参入?、でした。 昨年のやまんねopen以来、丸1年ぶりのトラアナの活動でしたが、多少間が開いたとはいえ続けることの偉大さを大いに感じたというのが第一の感想です。 稽古、本番を通じて阿部、茂木、佐竹、三先生の組み合わせにもっとも多く触れましたが、このお三方は昨年のトラアナopenに続いての出演でした。若林先生の演出指示もしくは解説の言葉は、トラアナの活動が深化するにつれて少しずつ変化してきています。お三方をはじめ稽古を続けている先生方は、それら変化する言葉を、それまでの稽古に重ねてより深く受け止め、わが身に引き受けて、自分の演技を変えてこられました。 若林先生の言葉の変化と先生方の演技の進歩は、双方相俟って、応答しながらもたらされていることだと思います。(手前味噌ですが、私自身の狂言の稽古で、師匠の教えと自身の成果との間に似たような関係を認めることができます。)結果、今回の舞台は、昨年にも増して演技に安定感があり、一人一人の存在感が増し、なおかつ客席に伝わるエネルギーも増大していたように感じました。 役を引き受けること、台詞の理解を深めること、それを体の芯にため込んで相手役と向き合うこと、言葉を確実に相手に届けるために声と体をコントロールしていくこと、稽古を重ねて左脳のかかわりを振り切り右脳の支配へと持っていくこと・・・これまでの若林先生の教えを総合すると、演技はこんな風に進歩していくと言えるのではないでしょうか。今回に至るトラアナチームの成果を見るとき、これまでの積み重ねの上に築かれてきた着実な進歩を感じます。言い換えれば、この進歩のためにはこれまでの積み重ねが必要であった、ということでしょう。 若林先生の“夢プロ”が完成?を目指して進みつつあります。(志ある人であれば)誰でも手にすることのできる演技の方法論がトラアナの目標であるとすれば、それを手に入れた顧問から部員へ、演技の極意が伝えられ、高校演劇の質が変わっていくことでしょう。ただ、上にも述べたようにここまでの歩みを振り返ると、その方法論を実践的に定着させていくには反復に相応の時間を要すると思われます。トラアナメンバーが身につけつつあるその方法論を高校生に伝授していくには、どのくらいの時間が必要となるのでしょうか。 ・・・それとも、その方法論を手にした顧問が、“解放”をキーとして生徒に有効なきっかけを与えることで、若い生徒たちが自由な演技を手に入れることができるようになるのでしょうか。 さらにトラアナの進むところを注視していきたいと思います。 #
by tetsubin3
| 2015-06-22 14:38
【日時】2015.6/14(日)
【場所】天シアター・やまんね 【参加者】 阿部哲也(川越) 佐竹純一(正智深谷) 茂木美好(浦和南) 林直子(進修館) 山口寛子(浦和北) 小池豊(秩父農工) 【芝居】コイケユタカ/作「バラ色ピンク」 ■■【治療内容】 昨年は、農工お~ぷんはボロボロだったが、このやまんね本戦は、参加団体中一番の出来だったという評判が多かった。何かを掴んだ感、充分だった。 今年は、農工お~ぷんは山口先生の「思いっきり演技」が光って、まずまずの出来。 で、本日の公開ゲネ。昨年に比べて、かなりいい出来だと思った。 しかし、本番用のナオしを入れた関係か、効率的に芝居を成立させようという大人の配慮からか、プリンシュプルに「驚き」から出発する演技が弱くなっていたように思った。 「急げば回れ」だ。「外への驚き」というファンデーションの上にのった「見栄え」は、きっともっと安定した美しい顔になるはずだ。 もちろんけして悪かったわけではなく、あくまでも「演劇の、役者の、クリエイターの本当の快楽」を味わう視点からのアドバイスにすぎない。 20,21日。 演劇部顧問としての、最後の舞台上のクリエイトに期待ですな。楽しみだあ~。 ■■【感想】 ▼ 佐竹純一(正智深谷) 昨年は、客席もまともに見れないような、そんな苦しい状態で本番を迎えたことを思い出す農工ゲネ本番でしたが、今年は去年よりは落ち着いて演技することが出来たと思います。 今年は、若林先生の理論であるオドロキ・トボケ・放物線の三本の矢をより深く理解し、稽古に臨んだ甲斐あって、農工お~ぷん公演では、一定の成果が得られたと思い、嬉しく感じていました。 おそらく、農工お~ぷん公演では本番前の午前中に若林先生に稽古をつけていただいたことが、特に本番に良い形で作用したのだと思います。 しかし、課題のリラックスについてはまだまだだったと思いました。上演後のミーティングでは、若林先生から、「オドロキがない、セリフが放物線になっていない」という指摘をいただきました。オドロキを保証するのはリラックスです。リラックスを手にいれ、さらに進化して役者の快楽を得ながらの本番であれば、言うことがないのですが… 本番まで残り少ないですが、しっかり準備して本番やりきりたいと思います。 #
by tetsubin3
| 2015-06-17 10:56
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